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Promenade 1
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Promenade 2
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弥治郎・まいの恋しお守り小石のはなし
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| 《なぁ、じいさま。恋の伝説海道っていわれるけで、なにかわけがあるの?》 《ははぁ、さては年頃、色づきおって、願いかけするかい? まぁええ。 話してやろう。》 「むかし、土肥の村に富永山城守というえらい殿様がおって、わしらの村を治めておった頃の話じゃ。殿様の家来に弥治郎という若者がおって、まいという漁師の娘といい仲になったそうじゃ。二人は屋形海岸の松の下で、互いの想いを短冊にしたためて松の枝に結んだりして逢瀬を重ねたそうじゃ、そりゃ幸せな日々だったそうな。 じゃが、北条と武田の戦いが始まって、弥治郎や多くの若者が出陣することになってしもうた。 出陣の前夜、まいは弥治郎の笛の音で舞い、夜が白々と明ける頃、それぞれの名を刻んだ浜の小石をお守りとして二人は懐にしたのだそうじゃ。 『また、逢える日まで肌身離さず持っていよう』と。そして、まいは来る日も、来る日も大藪の弁天様に弥治郎の無事を祈ったそうな。 しばらくして戦いはわしらの殿様が勝利し、さっそうと凱旋してな、そりゃ村中たいそうな騒ぎだったそうじゃ」 《一番、手柄をたてたのが弥治郎でめでたくまいと・・・・・》 《まぁまぁ、しまいまでよきけ》 「凱旋した船に弥治郎は残念なことにのっておらなんだ。まいは若者らに弥治郎のことを聞いてまわったが、どうにもよう答えん。さぞ、哀しかったことじゃろう。だが、まいはあきらめんかった。弥治郎がいつか戻ると信じて、その後も弁天様に詣でるのをやめんかった。そして、毎日のように川から海に向かって弥治郎を思う気持ちを綴った文を流しておった」 「やがて月日が過ぎ、まいがいつものように川にたたずんでいると、どこからともなく懐かしい笛の音が聞こえてきた。ふと、振り返ると、なんと、そこに立っておったのは、あの弥治郎だった」 《弥治郎さん、大事な人をほっといてなにしてたん?》 「うむ。なんでも敵の矢を腹に受け、そのまま海に落ちてしまったんじゃそうじゃ。一時、気を失っておったが、ほれ、出陣前に名を刻んだお守りの小石があったじゃろう。そのおかげて矢がそれて致命傷にはならなかったんじゃ。それからがまた不思議な話でな、海に落ちた弥治郎は木っ端をつかんで幾日も海を漂ったそうじゃ。そして意識も朦朧としてきたとき、六人の天女が空を舞うのを見たそうじゃ。そして、その1人にまいの姿があったそうじゃ、弥治郎は必死でその姿を追い、やがて、辿り着いたのが三保の浜だったそうじゃ。三保の村人に助けられた弥治郎はようやく傷も癒え、再び、まいの元へ帰ってきたということじゃ。そして二人は命を救ってくれた小石を三保の見える海岸の岩の上に置いて、手を合わせて感謝したそうじゃ。」 「そんな話しから土肥の人々は、二人にあやかったことをして、恋路や将来の事などを占ったり、願かけしたりするようになったんじゃ」 |
| 恋の伝説海道散歩特典 | |||||||||||
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